国宝建造物編10| 山号・寺号 | 柏尾山大善寺 |
| 所在地 | 山梨県東山梨郡勝沼町 |
| 起点駅・目安時間 | 甲府駅・40分、新宿から1時間40分 |
| 経路 | JR中央本線・勝沼ぶどう郷駅・タクシー5分 |
| 国宝建造物 | 1 本堂 |
| 国宝仏等 | なし |
| その他の国宝 | なし |
| お勧め度 | ★★ |

勝沼ぶどう郷駅は丘の上にある。360度見渡すことができるそのホームからは,なだらかな丘が連続し,見渡す限り葡萄棚が並んでいる様を見ることができる。葡萄色一色のこの町に古くから親しまれる古刹,大善寺も葡萄と縁が深い。
まず,この寺が,日本での葡萄栽培普及に一役買っていることで知られているからだ。開祖と伝えられる行基の夢に,葡萄を手にした薬師が現れ,葡萄の効能を説いた。行基はそのお告げのとおりに葡萄を栽培してこの地に広めたと言われる。甲州葡萄の誕生である。
本堂には葡萄を手にした「葡萄薬師」が祀られている。
また,この寺では,ワイナリーを所有していてオリジナルブランドの葡萄酒を製造て販売している。

長い階段の奥に大屋根が浮かぶ
本堂は桁行(たけゆき),梁間(はりま)ともに5間の方形の寄棟造,檜皮葺で,鎌倉時代の密教本堂の傑作であり,軒の出の深さが力強い外観を作り出している。鎌倉時代和様建築の代表作の一つである。
なお,桁行と梁間はともに棟に対する方向を意味する。ここに棟とは二つの屋根面が合わさった稜線のことで,桁行は,この棟(稜線)と平行の向きを言い,梁間は棟(稜線)と直交する方向を言う。言い換えれば横幅と奥行きのことである。
また,5間とは柱と柱の間の数が5あることを意味していて,現在のように例えば1間182センチと決められた長さを意味しない。そのため,5間の方形造りはさして大きい建物とは言えないが,この大善寺は同じ5間でも圧倒されそうな程の偉容を誇っている。

夕陽を浴びる本堂
ぶどう郷駅から大善寺に向かう途中にシャトー勝沼があり,少し足を伸ばすと町営ぶどうの丘やメルシャン勝沼ワイナリーがある。
当然,ワインの試飲はあるが車を運転する者は近寄らない方がよい。
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