国宝建造物編31| 名称 | 大笹原神社 |
| 所在地 | 滋賀県野洲市野洲町大篠原 |
| 起点駅・目安時間 | 京都駅・1時間 |
| 経路 | 東海道本線野洲駅・バス・徒歩15分 |
| 国宝建造物 | 1 本殿 |
| 国宝仏等 | なし |
| その他の国宝 | なし |
| お薦め度 | ★ |
鏡山の麓を国道8号線が走り,それに沿って「大篠原」のバス停がある。そこから,南に向かって20分ほど歩くとのんびりとした集落にたどり着く。その真ん中をさらに進むとこれも昔よく見かけた小川があり,コンクリート製の橋を渡ると,痩せた木々に囲まれた背の低い杜が現れる。
その中に,里人からさえも忘れ去られたようなお社があるが,それが国宝大笹原神社のようだ。
申し訳程度に蒔かれた白砂の参道を進むと,拝殿風の建物の奥に大笹原神社本殿が現れる。しかし,どれだけ近づいても国宝の実感はなかなか伝わってこない。
多くの国宝建造物は,見え始める頃から期待が高まり,全体の半分も見ない内に「これはすごい,これなら国宝だ」と感ずるものであるが,残念ながらこの社に関してはそのようなものは皆無であった。
一体これまで鑑賞した国宝とどこが違うのであろうか。
一つ言えることは,この建物の歴史的,建築学的価値以前の問題として,社殿を取り巻く森があまりにも貧弱であり,神域も狭隘であることから,荘厳さを演出できてない,ということである。そのような環境的なものは国宝指定と無関係ではあるが,素人にとっては無視できないものである。
この社はそこかしこにある鎮守の杜のお宮さんの一つである。
| どこにでもある昔懐かしい神社。 | |
この大笹原神社についても解説書には,いろいろ特筆すべき点が並べられている。特に彫刻的装飾が随所に施され華やかなものに仕上がっている点が強調されるのであるが,それをふまえても,一体,どのような基準で国宝と認定されたのであろうか。
ジャンルを異にする場合なら,「あの書跡が国宝で,どうしてこの仏像が重要文化財なんだ」と言って争っても仕方が無く,納得する以外にないが,同じ建造物という範疇では指定の当,不当は,素人目にもかなり明白になる。
おしなべて,この地区の国宝建造物にはさしたるものは少ないと言わざるを得ない。この大笹原神社の他に御上神社(bR0),苗村神社(bR2)と指定されているが,感銘からはほど遠い。
誰が置いたのか, 「愛国」と赤く染め抜かれた旗が拝殿の脇に立てられていた。
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