国宝建造物編33(松尾寺とも)

| 山号・寺号 | 松峯山金剛輪寺(松尾寺とも) |
| 所在地 | 滋賀県愛知郡秦荘町大字松尾寺 |
| 起点駅・目安時間 | 米原駅1時間 |
| 経路 | JR東海道本線稲枝駅・タクシー15分 |
| 国宝建造物 | 1 本堂 |
| 国宝仏等 | なし |
| その他の国宝 | なし |
| お薦め度 | ★★ |
琵琶湖の東に連なる山並みの麓に湖東三山と呼ばれる3つの古刹がある。金剛輪寺,西明寺(bR4)と百済寺(ひゃくさいじ)である。いずれも京阪神の紅葉の名所であり,その季節には境内に観光客が溢れかえる。
金剛輪寺は,そんな三つの寺の真ん中に位置している。
名神高速のガードを潜るとすぐに広い駐車場に出る。大きな提灯の釣り下がった山門は道路を隔ててすぐそばにある。
案内所で拝観料を払い歩き始めると,休憩所や売店,塔頭などがあらわれるが,伽藍は見あたらない。
「国宝本堂」の案内があり,それに従って進むと鉄製の入口があらわれる。鍵がかけられるようになっているのは,夜間は閉じられるからだろう。脇には「参拝の友」と書かれた木箱があり中には杖が置かれている。

その門から本堂までは約20分ほどだ。老樹に覆われた石段や石畳は緩やかで歩きやすいが,本堂まで続くこの長い参道の脇には「千体地蔵」とよばれる高さ50センチほどの地蔵様がならんでいる。一様に様々なデザインの「よどかけ」をつけていて,しかも,その前には赤系統のセルロイド風車が1つずつ置かれている。このような地蔵が延々と並び異様な光景となっている。
主に水子供養なのだろうが,密教寺院にはやや不似合いである。寺の人に尋ねるとこれら千体の地蔵にはそれぞれ持ち主があり,一体,一体に家々の名が彫られている,という。そのため,水子に限らず,家内安全とか学業成就と,それぞれの家庭に応じてまちまちだ,とのこと。
時折,石段の上から風が降りてきたりすると,一斉に音を立て回り出す。やましいことがない身にも不気味である。
長い石畳は,綺麗に手入れされ風車も傾いたりしているものはない。地蔵のよどかけも生地は各々異なっているもののデザインは同じである。
このように整然として不行き届きが無いのは,やはり全体を近在の人々が管理しているからだ。
里のおばあさん達が談笑しながら「よどかけ」を作っているのではないだろうか。



バスは一日3本,無いに等しい。但し,春と秋の観光シーズンには,近江鉄道尼子駅から湖東三山を巡るシャトルバスが運行されるので,それを利用するのがベスト。
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