国宝建造物編49| 名称 | 賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ) |
| 所在地 | 京都市左京区下鴨泉川町 |
| 起点駅・目安時間 | 京都駅・40分 |
| 経路 | バス下鴨神社前下車 |
| 国宝建造物 | 1 東本殿・西本殿 |
| 国宝仏等 | なし |
| その他の国宝 | なし |
| お薦め度 | ★★ |
京都では毎年5月15日に,平安神宮からの使いが,下鴨神社,上賀茂神社へと使わされる。京都三大祭の一つ,葵祭である。
この葵祭のクライマックスの一つは,赤い袴の女官の一群が緑に燃える「糺の森」に架けられた橋を渡って行くあたりだろうか。赤と新緑の緑とのコントラストが美しい。
「糺す」とは,問い質すと同じ意味で,その森の中に,京都家庭裁判所があるのも何かの縁か。
京都三大祭とは,他に七月の祇園祭,10月の時代祭である。
この橋の下を,賀茂川(御手洗川)と高野川が合流して鴨川となり洛中から洛南へと流れ出る。その流れにのってしばらく下ってゆくと,高瀬川の取り込み口がある。
森鴎外「高瀬舟」は,その高瀬川を舞台にして描かれている。
人を殺してこれから遠島に流罪になるというのに,罪人は,あまりに穏やかな表情を浮かべている。付き添いの役人は,不思議に思い問いかける。
柳の垂れる高瀬川の流れにそって,櫓の音だけを残し,船頭と流人と役人が小舟に揺られながら,闇の中をゆっくり下ってゆく。
柳がそよぐ中で,罪人がポツリポツリと,犯した罪を語り始める。
この高瀬川は,江戸時代の初めに,大阪の物資を京に運ぶ大動脈とすべく角倉了以(すみのくらりょうい)が私財を投じて営造した人工河川である。
了以の構想は徳川幕府の京都政策とも相まって開発が一層進められる。
しかし,この高瀬川も現在では,コンクリートの蓋をされたりして往時の風情を楽しむことはできない。

東及び西本殿 一対の青獅子が向かい合っている。

なかなかユーモラスな獅子である。
下鴨神社南正面の大鳥居
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