国宝を訪ねて 国宝建造物編62

光明寺

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山号・寺号 光明寺
所在地 京都府綾部市睦寄町君尾
起点駅・目安時間 京都駅・2時間
経路 JR綾部駅・タクシー25分 
国宝建造物 1 二王門
国宝仏等 なし
その他の国宝 なし 
お薦め度 ★★

  

日帰り温泉「あやべ温泉」から2Kほどの山道を登っていく。山道と言っても舗装された林道である。歩くと1時間近くはかかってしまう道を車で10分ほどクネクネ登っていく。行き着く先に駐車場があった。
 そこから更に整備された参道を5分ほどあがる。やがて杉木立の向こうに朱の門が見えてくる。青空を背にして仁王門だけがぽつんと立っている。
 不思議な光景である。仁王門からさらに始まる参道の先に伽藍がない。この門だけが悄然と建っている。行き交う人もいない。ただ、鶯の遠音だけが聞こえる。

国宝らしからぬ国宝

 実に荒々しい作りである。まるで近在の農民が見よう見まねで作った習作のような造りである。門の内部には、大正時代に書かれたこの寺や門の由来等が記された案内板が掲げられているが、それによればこの門は、白鳳年間の作と記されている。確かにその頃の年代の建築物のような拙い技術である。
 しかし、法隆寺などと比較するとあまりの技量の差に驚かされる。奈良の都から遠く離れたこの辺りでは、高度の技術を持った者を迎え入れることは困難であったろう。そのようなことから、光明寺創立の頃、この門も一緒に造られたと考えられたモノと思われる。そこには、和様と大仏様との区別などおよびもつかなかったようである。
 ところが、昭和の大修理の際、鎌倉時代の作であるとの墨書がみつかったのだが、そうすると今度は、その時代の造りにしては、余りに粗雑である。
 国宝の根拠としては珍しい二重門の形式を伝えているということになろう。

二重門と仁王門と二王門?

 二重門とは、屋根が二重にすなわち1階と2階にそれぞれある門のことである。また、仁王門とは文字通り一対の阿吽形の仁王(金剛力士)像を安置する門のことであり,一方,二王門とは一階および二階それぞれに屋根を持つ二重門の別名である。
 このように仁王門と二王門は,門の特徴を考える際の着眼点の差にあるので,二王門でありかつ仁王門であることは特に矛盾しない。
 なお,二階部分がある門のうち屋根が一つの門は、特に「楼門」と呼ばれる。

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