国宝を訪ねて 国宝建造物編80

室生寺

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        (女人高野とも)

国宝・室生寺金堂

            

山号・寺号 宀一山室生寺(べんいつやまむろうじ)
所在地 宇陀郡室生村室生
起点駅・目安時間 新大阪駅・2時間
経路 鶴橋乗換・近鉄大阪線室生口大野駅・バス 
国宝建造物 3 金堂・五重塔・本堂
国宝仏等 3 釈迦如来立像・十一面観音立像・釈迦如来座像
その他の国宝 1 伝帝釈天曼陀羅図 
お薦め度 ★★★★

女人高野と土門拳

 室生寺に至るには,土産物屋の並ぶ通りをぬけて室生川にかかる朱の欄干を持つ橋をわたるが,この橋のたもとにはかつて土門拳が長期間逗留し,雪の「女人高野」をものした宿がある。
 四季折々の異なった表情を詩情豊かに写し取った女人高野は,土門の傑作の一つであるが、手頃な土門拳の写真集として「土門拳古寺を訪ねて 奈良西の京から室生へ」(小学館文庫)がある。
 雪の室生寺を里人とともに待ち続けてようやく数枚の成果を手に入れる。

 室生寺は四季を通じて美しい。
 燃えるような紅葉の中、時が止まったような雪の中、諸堂が凛として立ちすくむ姿が殊に美しい。
 移ろいゆく四季の中で金堂,本堂の佇まいは,まるで時間が止まったよう。    

金堂

 自然石で組まれた石段を登る。両脇は紅葉の木である。秋の美しさは言うに及ばず,新緑の頃も格別である。しばらく登ると石段の上から金堂の屋根が見えるようになる。登りきると僅かな平地があらわれる。正面には金堂が,左手には国宝釈迦如来坐像が鎮座する弥勒堂がたたづんでいる。
 金堂はまるで懸崖作りのように回廊を太い柱で支えている。
 金堂の中には沢山の仏が様々な表情を浮かべている。国宝仏も2?鎮座している。

本堂(灌頂堂)

金堂の左手にある石段数段を登ると本堂がある。
本堂は灌頂堂とも呼ばれ密教の重要な儀式「灌頂」が行われたお堂である。灌頂とは法を伝えたり,弟子と仏縁を結んだりするための密教上の重要な儀式であり,文字どおり頭の上から水をかけるもの。頭頂に灌水する儀式です。

国宝・室生寺五重塔

復旧なった五重塔

 惜しむらくは,国宝五重塔は数年前の台風で大打撃を受け,無惨な姿に変わり果ててしまったたことである。
 屋外では意外に小さく感ずる女性的なその塔は,その後再建は果たされたが,その華美な姿ゆえ数世紀の間は,うつろう季節の中で,あたりに溶け込めないまま無為の時間を過ごすことになる。
 初層から3層までは新規に材を調達,4層,5層は解体修理である。国宝指定はそのままになっている。

近くに

 近くには,宇太水分神社と長谷寺がある。近鉄大阪線とバスを利用することになるがなかなか思うようにならない。3カ所とも駅は隣接しているが,急行とか普通しか停まらない。バスも1時間に1,2本である。奈良交通のインターネットでバス時刻表を検索することをお勧めします。
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