国宝建造物編81-2
| 山号・寺号 | 豊山神楽院長谷寺 |
| 所在地 | 奈良県桜井市初瀬 |
| 起点駅・目安時間 | 大阪駅・1時間40分 |
| 経路 | 近鉄大阪線長谷寺駅・徒歩25分 |
| 国宝建造物 | 1 本堂 |
| 国宝仏等 | なし |
| その他の国宝 | 2 工芸品・書跡 |
| お薦め度 | ★★★ |
近鉄大阪線長谷寺駅は山の中腹にあります。そこから眼下に流れる初瀬川に向かって急な下り坂を降りると川に沿って昔ながらの門前町がはじまります。
善光寺,伊勢,日光に人で溢れる門前町があっても不思議ではありませんが,このような山の中にこんな大きな門前町があることに驚かされます。長谷寺信仰の根強さに改めて感心します。
かつては,初瀬詣でとして,源氏物語,枕草子,蜻蛉日記等様々な古典にも登場しますが,現在でもその名残でしょうか,相当活気のある門前町です。
この長谷寺は西国三十三箇所8番札所でもあります。
山門を入るとすぐに,観光写真でお馴染みの長い回廊にとりつきます。なだらかな石の階段は全部で399段ですが,夏の陽の中をぶらぶら歩いて来た身にはひんやりとしてとても気持ちのよいものです。途中,2度ほど曲がりそれを登りきると,本堂の脇に出ます。
本堂は,外観上は1棟ですが,内部の通路を挟んで大きく正堂と相の間の二つに分かれています。

この長谷寺本堂(大講堂)が国宝に指定されたのは,平成16年12月10日のことです。
この本堂は,桁行七間,梁間四間の入母屋造の正堂に相の間が続いています。正堂には,巨大な本尊が祀られています。手に水描を持ついわゆる長谷寺式十一面観音です。
相の間には太い柱が数本むき出しになっていてこの大堂を支えているさまがよく分かります。
また,相の間には谷に向かってせり出すように舞台が設けられています。まるで清水寺の舞台のようなせり出しです。
多くの観光客がここでゆっくり初瀬の山並みをみることになります。
境内には,宗宝蔵があり,春と秋年2回それぞれ2ケ月の間,開館されます。その間には,国宝「銅板法華説相図」が展示される予定になっています。
この銅板法華説相図は,法華経の中の「見宝塔品」の一節をレリーフにしたものであり,地中から三重宝塔が湧き出す様が描かれています。
長谷寺はボタンの寺としても名高く,回廊の両脇には沢山のボタンが植えられています。これらのボタンの多くは寄進されたものだそうです。
近くには,国宝建造物として,宇陀水分神社,室生寺などがあります。また,その他に三輪神社をはじめ沢山の旧跡があります。この辺りは,いたるところで飛鳥路を満喫できます。
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