国宝建造物編98
| 山号・寺号 | 戸田山鶴林寺 |
| 所在 | 兵庫県加古川市加古川町北在家 |
| 起点駅・目安時間 | 姫路駅・1時間 |
| 経路 | JR山陽線加古川駅下車バス10分 |
| 国宝建造物 | 2 太子堂・本堂 |
| 国宝彫刻等 | なし |
| その他の国宝 | なし |
| お薦め度 | ★★★ |
国宝鶴林寺と書かれた大きな角柱の看板に引きずられるようにして山門から入山する。しかし,入山と言っても密教寺院でもなく禅寺でもないことから深山幽谷の古刹という雰囲気はない。町の中の親しみやすい庶民的な寺という感じだ。
この鶴林寺には国宝建物が二棟ある。山門正面の本堂と右手にある阿弥陀堂,別名太子堂だ。
本堂は重厚感のあるどっしりとした構えだが,太子堂は阿弥陀堂の特徴をよく備えた美しい建物だ。
この鶴林寺は,阿弥陀堂内部の東隅板壁に聖徳太子像が描かれていたり,寺が聖徳太子の開基になるとも伝えられていることから「播磨の法隆寺」とも呼ばれている。
事実,太子との関連は深く,この辺りが法隆寺の寺領であった時代もある。
しかし,時代が下がって,天台寺院となり,太子堂とは外観も構造も対照的な本堂が室町時代に至り建立される。そして,さして広くはない境内に三重塔や鐘楼などが小気味良く配され,現在にいたる。
| 鶴林寺山門脇から三重塔がみえる。 | |
| 国宝太子堂 | |
| 本堂と太子堂が並んで見える。 | |
| 本堂の桟戸 | |
また,この寺には,別名「あいたた観音」と呼ばれる美しい奈良時代の尊像が祀られている。
昔,泥棒が本堂に入り,本尊を盗みだす。像を溶かし金にしようとするが,ままならぬので,今度は叩いて延べ板にしようと試みる。しかし,叩く度に,「あいたた,あいたた,トタに帰りたい」と繰り返し言うので泥棒は気味悪がって元に戻したという。
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