国宝仏編№11
| 山号・寺号 | 深雪山醍醐寺 |
| 所在地 | 京都市伏見区醍醐伽藍町 |
| 最寄駅・目安時間 | 新幹線京都駅から50分 |
| 経路 | JR山科駅から京阪バス醍醐寺三宝院下車徒歩すぐ |
| 国宝仏 | 薬師三尊像等 1件3軀 |
| 国宝建造物 | 6(国宝建造物編№55) |
| その他の国宝 | 11 絵画・書跡 |
| 秘仏・公開 | 霊宝館にて春秋の各々2月間公開開館 |
| 仏像名 | 安置場所 | 備考 |
| 薬師如来及両脇侍像 | 薬師堂(霊宝館) | 3軀・会理作 |
秀吉が深くかかわった寺です。秀吉の「醍醐の花見」として名高く,また、その山号,深雪山も秀吉の命名です。
醍醐寺は,笠取山の裾野に広がる下醍醐と,その笠取山の山上にそびえる上醍醐の二つからなります。
上醍醐へは,下醍醐の脇の山道を40分ほど登ることになります。
醍醐寺の本尊国宝薬師如来及両脇侍像は,かつて山上の薬師堂に祀られていましたが、現在では,山を下り下醍醐の霊宝館に安置されています。ご尊顔を拝するために登山をする必要もなくなったことになります。
ところで,現世利益をかなえてくれる薬師如来は,奈良時代から盛んに信仰されるようになりましたが,その後,山岳密教の進展とともにさらに発展することになります。
そのため如来の中では,阿弥陀如来の次に多く造られましたが,その信仰拡大の原動力となったのは何と言っても天台密教であり,真言密教では,なぜかしらこの薬師如来とは縁がありませんでした。
しかし,真言宗にあって,大日如来を本尊とする寺が多い中,この醍醐寺は、薬師如来を本尊とし,その意味では珍しいと言えます。
ここ醍醐寺の薬師如来は光背に6体の化仏を配する七仏薬師です。
また,この如来は平安時代を代表する仏師のひとり会理の作例とされています。
もっとも,会理の作とする点については,異論も多いのですが,「醍醐寺縁起」には「恵利」僧都作とあることから,これを会理とするのが一般です。しかし,かなり高い地位にあった僧が自ら彫ったとは考えられないとする立場も多いのです。
境内に入ってすぐの所に霊宝館があります。その奥まったところに,太くて短い首,張った顎,大粒の螺髪など,量感を備えた薬師如来が鎮座しています。
するどい眼光を放ち,辺りをうかがう姿に一瞬射すくめられるようです。しかし,中国風を克服し和風に向かい始めた平安初期の特徴である柔らかさもみられます。
左脇を日光,右脇を月光両菩薩が固めていますが,この2尊には,本尊ほどの量感はありません。その分,小柄でつつましやかにさえ見えます。
三軀とも檜の一木造りです。
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