国宝仏編№14

国宝を訪ねて

鞍馬寺

鞍馬寺案内

山号 松尾山金剛寿命院(鞍馬寺)
所在地 京都市左京区鞍馬本町
最寄駅・目安時間 新幹線京都駅から1時間20分
経路 叡山電鉄出町柳駅から鞍馬駅・乗り換えケーブル多宝塔駅下車徒歩15分
国宝建造物   なし
国宝仏 毘沙門天立像等 1件3軀
その他の国宝 1 考古(金銅三尊像3軀を含む「鞍馬寺経塚遺物」)
秘仏・公開 霊宝殿で公開

鞍馬寺の国宝仏1件

仏像名 安置場所 備考
毘沙門天・吉祥天・善膩師童子像 霊宝殿 3軀

   

鞍馬寺の歴史

 出町柳から25分ほど2両仕立ての電車に揺られると鞍馬駅に着きます。駅の周りには10軒ほどの土産物屋や食堂、あるいは旅館などが並んでいます。大きな団体でも十分に収容できそうな立派な旅館もあります。
 意外と賑やかな光景に感心していると山門が顕れます。
 鞍馬川を脚下に見る鞍馬山南中腹に位置する鞍馬弘教の大本山です。寺の開基は鑑真の高弟鑑禎が毘沙門天を奉安したことから始まるとされています。
 門をくぐりケーブルの駅を探します。社務所のような大きな建物の中に駅が在ります。そこから5分ほどケーブルからの景色を楽しんでいると多宝塔駅に到着します。霊宝館へはさらに10分ほど歩くことになります。

都の北方

 鞍馬は平安京の北にあたることから、ここ鞍馬寺は、北から侵入する悪鬼を防御し都を護る寺として延暦寺や愛宕神社と同様の役割を担ってきました。
 なお,四天王のうち北方を護る多聞天は,独尊となると毘沙門天と呼ばれますが,ここ鞍馬寺には、多くの毘沙門天像が祀られています。

霊宝殿

◇毘沙門天・吉祥天・善膩師童子像

 ここ鞍馬寺には多くの毘沙門天像が祀られていますが、その中で、左手を額にあて遠く都方面をかざして見るという特異なポーズをとる1軀が国宝に指定されています。
 この毘沙門天像は,吉祥天と善膩師童子を脇侍とする三尊一具形式をとっています。
 また,多くの毘沙門天は左手に宝塔を持ちますが,この像は、その左手を額にかざして、なかなか,ユーモラスな姿です。その視線の先は、当然、京都市中でしょうが、微笑ましくもあります。、
 なお,吉祥天は毘沙門天の妻、善膩師童子は,毘沙門天の息子と言われています。
 毘沙門天と善膩師童子は栃材の,吉祥天は檜材の一木造です。吉祥天の胎内納入品から1127年の製作とわかりますが,毘沙門天,善膩師童子の2像も同時期に造像されたと考えられています。

鞍馬寺のその他の国宝

◇鞍馬寺経塚遺物

 明治11年に行われた本殿金堂後方付近の発掘により経塚が出土し、多くの埋葬品が発見されました。それらは一括され「鞍馬寺経塚遺物」として国宝に指定されました。
 経塚とは,書写した教典を筒や箱に入れ土中に埋めることにより造られる塚のことですが,末法思想の到来と共に弥勒菩薩が現れるまで教典等を護ろうとしてこのようなことが各地で流行しました。ここ鞍馬寺では,僧侶が清原家に依頼され写経し、それを埋めるための塚が造られました。
 その中には,毘沙門天を中尊とする金銅三尊像も入っていますが,こちらは分類上は彫刻ではなく考古となっています。他には,銅宝塔などがあります。
 これらが入ったケースは、意外なほど大きく昔のブリキの灯油缶ぐらいです。
 霊宝館において時折展示されます。 

土に埋める意味・タイムカプセル?

 何故、土中に埋めたのか。これと同じように銅鐸や銅鼓等が中国でも土中から多数発見されています。これについては、他民族との境界辺りにその異族神の霊を鎮めるために、いわば呪鎮のために銅鐸や土鈴等が埋められた、との見解があります。
 鞍馬山が都と鄙とを分ける境界であることから、鞍馬山の方向から怨霊が入り込むことを恐れた末法時代の貴族が、呪鎮の祈りを込めて埋めたのかも知れません。    

鞍馬寺パワースポット

                  

 最近、パワースポットばやりですが、ここ鞍馬寺もごたぶんに漏れず、ちゃんと存在しています。本殿の前に曼荼羅模様の敷石があり、その中心点がそれです。
 京都でも老舗のパワースポットらしいです。老若男女を問わず皆順番待ちをしながらなにやら祈っています。本当に皆さん悩みが多い、というか多くのことを望みすぎのようです。

旅のアクセント

 帰り道は、深山の霊気に触れながら貴船に向かうコースもあります。高低差もあって、ところどころ木の根がむき出しになっていて、ゆっくり歩いて30分ほどです。歩きやすい靴であれば思い切ってそちらに廻るのも一考です。
 なお、途中にトイレなどはありませんので、注意が必要です。
 貴船に着けば、冬期以外は川床料理も味わえます。
 なお貴船からは、バスで叡山電鉄「貴船口」まで出ることになります。本数は多いので心配在りません。

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