国宝仏編№30

国宝を訪ねて

法華寺

 ふぢはらの おおききさきを うつしみに
   あひみるごとく あかきくちびる

会津 八一(南京新唱)

法華寺案内

山号 法華寺(法華滅罪之寺)
所在地 奈良市法華寺町
起点駅・目安時間 新幹線京都駅から1時間10分
経路 JR・近鉄奈良駅からバス・徒歩5分
国宝建造物   なし
国宝仏 十一面観音立像 1件1軀
その他の国宝 1 絵画
秘仏・公開 非公開、年に数回、特別開扉期間がある。その他の期間はレプリカ展示

法華寺の国宝仏1件

仏像名 安置場所 備考
十一面観音立像 本堂 1軀

法華寺の歴史

 光明皇后の建てた寺です。
 その後,東大寺の総国分寺に対し総国分尼寺とされました。この地は光明皇后の実父藤原不比等の邸宅跡であるとともに光明皇后が基皇子を産んだ地でもあります。その基皇子は1歳で死を迎え,このことが聖武天皇,光明皇后のその後に大きく影を落とします。大仏造営をはじめ,国分寺の制定等,敬虔な仏教信者としての道を歩む一つの切っ掛けとなったと考えられます。

十一面観音立像

 この像については、光明皇后を模したもの、あるいは「異国の仏師作れり」とか様々な伝承があります。それだけ昔から人々を引きつけて止まない魅力があったと思われます。しかし、現在では平安初期の作と考えられ、光明皇后と結びつけるのは時間的に困難とされています。にもかかわらず、妖艶な眼、豊満な腰と衣紋から透けるような全体のストリームが観る者の想像をかき立てるのでしょうか,光明皇后との結びつきを抜きにして語ることが出来ない人が多いようです。
 確かに仏像の中では人の形に近いものとなっていて,古来より多くのファンを魅了してきました。しかし、そりかけた足の親指とか,やけに長い右手が少し気になります。
 なお,この十一面観音立像は秘仏です。普段は本物そっくりのレプリカが展示されています。 

やけに長い右手

 彼女?の長い右手については、「仏の三十二相」と呼ばれるうちの一つ「正立手摩膝相」を表現した結果と思われます。
 仏の三十二相とは,仏には人間と異なる32の特徴があるとするもので,その内の一つ正立手摩膝相がこの菩薩像に用いられたと考えられます。
 正立手摩膝相とは、直立したときに手先が膝に触れるぐらい長いというもの。確かに膝に触れられる長さとなっています。 

海龍王寺

 すぐ裏手に海龍王寺(国宝建造物編№71)があります。そこには国宝建造物があります。                 

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