国宝仏編№44
| 山号 | 極楽山浄土寺 |
| 所在地 | 兵庫県小野市浄谷 |
| 最寄駅・目安時間 | 新幹線新神戸駅から1時間30分 |
| 経路 | 神戸電鉄粟生線小野駅下車タクシー |
| 国宝仏 | 阿弥陀如来及び両脇侍像立像 1件3軀 |
| 国宝建造物 | 1 (国宝建造物編№97) |
| その他の国宝 | なし |
| 秘仏・公開 | 公開 塔頭「観喜院」に案内を乞う |
| 仏像名 | 安置場所 | 備考 |
| 阿弥陀如来及び両脇侍像立像 | 阿弥陀堂 | 3軀・快慶作 |
行基が開創し,その後,東大寺復興をなしとげた重源が中興の祖となる寺です。
本堂の阿弥陀堂は浄土堂と呼ばれ国宝に指定されています。その中に国宝・本尊阿弥陀三尊が安置されています。
案内の人が大きな鍵を器用に使い本堂脇の扉を開けて中に招じ入れてくれます。木肌の荒い縁側から中に足を踏み入れたその時,現代の拝観者はどのような反応を示すのでしょうか。
感嘆の声を漏らす者,声も出ず呆然として見上げる者,直ちに手を合わせる者,驚愕のあまり後ずさりする者,,,,。
阿弥陀三尊は堂の中で,圧倒的迫力で迎えてくれます。
このような慈悲に溢れ,しかも厳かな仏像は他に拝したことがありません。文句なしの日本一の仏像です。仁王像に代表される力強い作風で知られる快慶がほとばしる狂気を押しとどめて鑿を振るった姿が想像できます。本尊は5メートルを超え,両脇侍像も4メートル近い大作です。
蔀戸をとおして西方から沈みかけた赤い夕日の筋が漏れてきます。その刹那、堂内は一層光り輝き,そこには,紛う方無き浄土が招来されます。否、出現します。
片田舎の,それも田んぼの中に,このような浄土が広がるとは誰が想像できたでしょうか。
この像をはじめて眼にした衆生はどのような反応を示したのでしょうか。情報のほとんど無かった時代の人々は,ここに来て間違いなくそこに浄土があり,死期に迎えに来てくれる仏がいることを理解できたと思われます。
残念ながらこの感動は観た者にしか伝えられません。
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