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国宝秘話と悲話

国宝概観

 国宝秘話と悲話とのタイトルになっていましましたが,ここでは国宝のいわば雑学的なものをまとめて掲載しています。
 
 さて,現在文化庁が指定している約一万の重要文化財の中から,さらに歴史的に意義があり美術的にも価値が高いとされる1076件(2009年1月現在)が国宝に指定されています。
 ジャンルとしては「絵画」,「彫刻」,「工芸品」,「書跡・典籍」,「古文書」,「考古資料」,「歴史資料」,「建造物」等に分類され,それぞれの数は「絵画」157件,「彫刻」126件,「工芸品」252件,「書跡・典籍」223件,「古文書」59件,「考古資料」43件,「歴史資料」2件,「建造物」214件,の計1076件です。

国宝のあるところ

 最北の国宝は,長い間、青森県八戸市の櫛引八幡宮が所蔵する鎧2件でしたが、最近、北海道も無国宝都道府県から脱出しました。
 最南端は,鹿児島県歴史資料センターに寄託されている太刀一振(口)です。鹿児島の国宝はこれ1件だけです。
 国宝の多いところとしては,順に京都,東京,奈良といったところですが,さらに滋賀,大阪,和歌山と続き,関西が圧倒的に優勢です。

 こうなると東京にある236件もほとんどは,もともと関西方面にあったものが東京に移動したと考えられます。
 移動することが考えにくい国宝建造物は東京では,東村山市の正福寺1件だけであることもこのことを裏付けると思います。
 もっとも,この点は大震災や大戦による焼失を考慮すると単純にそう言い切れるかは疑問です。

国宝のないところ

 逆に,国宝が,一件もない都道府県も結構あります。例えば,群馬,徳島,佐賀,宮崎等4県です。
 1076件もあって,どうして一つもないの,と思われるかもしれませんが,東京236件,京都253件,奈良203件と1都1府1県に実にその7割近くが集中しています。残り約350件を約50の都道府県で割ると7件という数字がでてきます。
 また,国宝指定の大きな要素に「歴史的な意義」というものがありますが,そうなると,やはり,平城京,平安京に代表される文化の成熟が要求されることになります。日本各地がここでいう歴史的に意義のある地域であった訳ではないということです。

失われた国宝

 国宝が何らかの理由で存在しなくなり指定を取り消される場合があります。
その代表的なものは,法隆寺金堂の壁画と金閣寺です。いずれも火災により焼失しています。
 法隆寺金堂の壁画については,今では写真でしか見ることはできませんが,亀井と和辻の二人は焼失前の壁画をみてそれを文章にしています。
 亀井は比較的あっさりしていますが,和辻は,相当数のページをさいてこれを評論していて,その思い入れは相当なものです。
 これらの文章を読むと,失われたものの偉大さがあらためて伝わってきますが,永久に鑑賞できなくなったことに対する無念さ,その喪失感,失望感には大きいものがあります。

 また,金閣寺は,若き僧侶が火をつけて,灰燼に帰しています。法隆寺金堂の壁画のような,当時の雰囲気を伝える文章は残されていませんが,三島と水上勉がこの青年を主人公にして小説にしています。「金閣寺」と「金閣炎上」です。
 史実に近いのは,放火犯に一度”出くわしている”という水上作品ですが,少し読みにくいのが難点。むしろ,三島の金閣寺の方が史実とは離れていても,意外と読みやすく興味をそそられます。

 このほかには,広隆寺の弥勒菩薩の小指が折られています。京大生が思い余ってとったものです。

 また,文化財の保存作業中に首を落としてしまったというケースもあります。何のための保存でしょうか。先の法隆寺の壁画も保存中の火の不始末が原因ではないかと言われています。

 薬師如来の薬壺も盗難にあって,いまだに出てきません。

 盗難といえば,国宝ではありませんが,新薬師寺の香薬師も未だに杳として行方が知れません。出すに出されず永久にしまい込むつもりでしょうか。それとも人知れず土蔵にでも放置されているのでしょうか。

蛮行・災害による文化財の破壊

 また,国宝の指定などなかった時代にまで遡ると,応仁の乱により京都が戦火にまみれたことや,東大寺の2度の大仏殿焼き討ち,信長による比叡山焼き討ち,秀吉の根来責め等の戦乱,混乱の中に多数の国宝級の寺社,美術品等が消失しました。
 その他には,明治時代の廃仏毀釈を忘れることはできません。
 外国の例としては,最近のものとして,アフガニスタンでタリバーンによるバーミヤン大仏像の破壊等といった,文化や芸術に対する理解が一般に広まり,文明の洗礼を受けた後と言わざるを得ない時代になった後でも,”蛮行”により多くの文化財が,心ない人々により破壊されています。
 また,災害による喪失もあります。鎌倉の大仏が津波により,新しいところでは,室生寺の五重塔が台風により壊滅状態になりました。
 室生寺の五重塔は,再建されまったく別の建物となったようですが,指定はそのままになっています。

同じ名前の国宝寺院

 浄土寺2つと太山寺2つ,同じ名前の国宝寺院があります。
 他には,円覚寺もそうです。否,そうでした。戦前,沖縄に円覚寺という寺院が国宝に指定されていました。しかし,戦火にまみれ焼失,指定も取り消されています。

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