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| 名称 | 東京国立博物館 |
| 所在地 | 東京都台東区上野公園 |
| 起点駅・目安時間 | 東京駅・20分 |
| 経路 | JR上野駅下車・徒歩10分 |
| 国宝建造物 | なし |
| 国宝仏 | なし |
| その他の国宝 | 86 聖徳太子絵伝他 |
| 公開 | 常時20点位は展示されている。 |
| お薦め度 | ★★★★★ |

東京国立博物館正門
全国に4つある国立博物館の一つ。
他は、京都,奈良と最近開館した九州国立博物館の3つ。各館いずれも国宝を多数、所蔵、保管しているが、なかでもここ東京国立博物館は、88件と最多である。また、入館者数も多く、上野公園界隈の博物館等の中でも最も親しまれているものの一つで、トウハクとの愛称で呼ばれている。
ここ東京国立博物館が所蔵する国宝は,大変に多いが,さらにこれらとは別に国宝所蔵者から寄託を受けて保管している国宝もかなりの数にのぼる。
そしてこれらの国宝は,本館,東洋館,法隆寺宝物館,平成館等において順次公開展示されている。
中でも本館2室の国宝室およびそれに隣接する各室,法隆寺宝物館等においては、それぞれ10点近くの国宝が通年、展示されている。
また、平成館の考古展示室においても、常時、10点近くの国宝が展示されているので、平素から30点近くの国宝が常に鑑賞できることになる。
本館2階の入り口付近に本館の展示目録が備えてあり、そこに国宝のマーク●が付されていているので見落とすことはないが、平成館等の展示品まではカバーしていない。インターネットで現在展示中の一覧表をチェックの上,出かけることをお勧めする。
さらに例えば、「空海展」、「長谷川東伯展」等の特別展では、特別料金が設定されるが、その料金で無論、常設展も鑑賞できる。
斜めの線を多用し奥行きを見せたり,人物の描写に動きが感ぜられるなど,絵巻物の最高傑作の一つ。住吉慶恩筆とも言われている。
作者名等は全くないが,筆致や屏風の来歴等から狩野永徳の筆になると考えられ定説となっている。桃山時代の襖絵,屏風絵の代表作。
桃山時代の水墨画の代表作。長谷川等伯作
等伯は障壁画の他に南宋の画人牧谿(もっけい)の影響を受け水墨画も手がけている。これはそのうちの最高傑作。
なお、等伯作と確認される唯一の水墨画であり、水墨画のジャンルを超えて日本画、大和絵等の中で一番人気が高い作品と言っても良いだろう。
なお、この松林図については数々の疑問が投げかけられているが、主なものは二つ。一つは、下書き、もしくは習作ではないか、他の一つはもともと襖絵だったものを屏風絵にしたのではないか、というもの。いずれにしても等伯の作品の中では異色である。
江戸時代に描かれた桃山時代の風俗画。
壺形印から長信の作としられる。これまでの風景の中の人物描写ではなく,人物を主題とする風俗画の初期の作品。
秦致真筆。聖徳太子の様々な非才を描く。法隆寺東院絵殿の障子絵。
白象の上に座す普賢菩薩を描く。頭上には天蓋がある。
平安時代後期の仏画の代表作の一つ。
羽根を広げた孔雀の背に座す明王を正面から描く。
法華経の八巻に開経と結経とをつけ計十巻にしたものの内の第八巻。
日本にある十六羅漢画中最古の作品。十六羅漢信仰が盛んであった道長の時代の作品。
日本にある千手観音像画中最古の作品の一つ。三尊形式で描かれている。
李生筆。洞庭湖近くの中国きっての景勝地瀟湘を描く。
李迪(りてき)筆。南宋前期の画院画家である。款記によると李迪100歳超の作品となるが,本人の筆になると考えられている。
梁楷(りょうかい)筆。梁楷は牧谿(もっけい)とともに室町画壇で人気があった。
地獄の様とそこで喘ぐ罪人の姿を活写した作品。
六道思想をもとに描かれた。醜い鬼や苦しみに喘ぐ人々の姿を精緻に描く。
狩野秀頼筆。秋の清滝川や神護寺などを描くことから「高雄観楓図」とも呼ばれるが、単なる風景画ではなく秋景色の中人々の暮らしぶりをも伝える風俗画でもある。近世風俗画の最古の作例。
時宗の開祖一遍上人が市中を遊行して回る様を描く。全12巻のうちの第7巻。
禅機図とは禅僧の問答など禅林とそれをを取り巻く人物に関する説話を絵にしたもの。もとは一連の禅機図となっていて本件はその一部であり唐の禅僧寒山と拾得の二人を描く。
この寒山と拾得は、大寺の賄い係の僧とそこから出る残飯をあてにする乞食僧であり、その飄々とした生き様が、多くの禅僧の崇敬を集め、実は、二人は普賢と文殊の変わり身との話が伝えられるほど。
それを題材とした森鴎外の小品に「寒山拾得」がある。なかなか手に入りにくいので、ここは「青空文庫」が一番。
なお、因陀羅筆の残りの断簡は、根津美術館、静嘉堂文庫美術館、畠山記念館等が所蔵し、いずれも国宝に指定されている。
また、個人所蔵であるが、可翁筆になる寒山図(国宝)もあり、こちらの方が寒山拾得の悠然とした表情がよく出ていて秀逸。
周文筆と伝えられる山水画。草庵で読書する人と彼を訪ねる二人の人影を雄大な光景の中に描く。
雪舟筆の山水画。画上に(自筆の)画賛が添えられている。
雪舟筆の山水画。四季の移ろいを四幅に描く。そのうち秋と冬が残されているが,実はこれは夏と春ではないか、とも言われている。
夕顔棚の下で涼を取る家族の姿を描く。久隅守景(くすみもりかげ)筆。
池大雅の大作。右に岳陽楼,左に酔翁亭を描く。
渡辺崋山筆。写実的技法を取り入れ古川藩の蘭学者鷹見泉石を描く。
尾形光琳作。燕子花図が立体的に表現されている。伊勢物語東下りに取材した作品。
なお、八橋は、現在の愛知県知立市あたり。
幡とは寺院の堂内の柱や天蓋などを飾る旗状もしくは幕のよぷなもの。
僧侶が法会の際に用いる香炉。
行基が所持したお経を収めていた厨子といわれている。
木画とは,香木,竹,象牙などの破片を組み合わせてモザイク画のように模様などを描く手法。
法隆寺に伝えられていた諸品。

法隆寺宝物館

光明皇后が法隆寺に奉納した大振りの鏡。
中国伝来の七絃琴。現存最古の七絃琴である。
鴨川であろうか,牛車を川につけて洗っているときの流水に浸される車輪の様が
幾何学的な文様を創り出す。
本阿弥光悦作の硯箱。小舟4艘と舟橋が描かれる。
賢愚因縁経を聖武天皇が書写したもの。大聖武とも呼ばれる。
孝謙天皇がが、父聖武天皇遺愛の品々を東大寺,法隆寺などに献物した際の目録。その中の本品は法隆寺に献物した際の目録。
中国初唐の文人王勃の文集。
中国唐代の琴の名曲「幽蘭」の楽譜。
文字数の多いことで知られる法華経を全長約20メートルにまとめた写本。一行の文字数が32文字と通常の約2倍。
後漢から東晋にかけての名士の逸話を撰集したもの。世説新語と呼ぶのが一般。
尚書は,孔子が編纂したとされる中国古代の歴史書。のちに五経の一つ「書経」となる。
「安幾破起乃(あきはぎの)」で始まる和歌の書写本。
円珍の死後に贈られた小野道風が書いたとされる勅書。これにより以後,円珍は智証大師と呼ばれることになる。
白居易の詩集「白氏文集」を藤原行成が抄写したもの。
万葉集の古写本の一つ。元暦年代1184年に作成されたもの。
古今和歌集の現存最古の書写本。
近衛家に伝来した歌合類聚の一つ。
唐の時代に治世の参考資料として編纂されたものの写本。
琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)に伝来したことから竹生島経の別名がある。
醍醐天皇の時代に施行されていた律令の細則。
圜悟克勤は,北宋時代の禅僧。「碧巌録」の編者として知られる。本幅は,圜悟克勤の書いた印可状。印可状とは,禅宗の師が悟りの境地に到達した弟子に与えるその旨の証明書。
なお、この墨跡は九州の海岸に漂着したと伝えられることから「流れ圜悟」と呼ばれる。

東京国立博物館本館
虚堂智愚は,南宋時代の臨済宗の僧侶。江戸時代に相続を廻って破られたことから「破れ虚堂」と呼ばれる。松江藩主,松平不昧公(ふまいこう)の愛蔵品。
無準師範は,南宋時代の僧侶。寺の復興の際に板を贈ってくれた日本の弟子に宛てて書かれた感謝状。そのため「板渡しの墨跡」と呼ばれる。松江藩主,松平不昧公(ふまいこう)の愛蔵品。
大慧宗杲は,「正法眼蔵」の著者として知られる南宋時代の禅僧。大慧宗杲が60歳の頃に書いた手紙。
インド,中国,日本三国の宝,すなわち仏,法,僧にまつわる仏法説話集。
了庵清欲は,中国元の時代の禅僧。本幅は,了庵清欲が書いた仏法を説いた散文。
馮子振が,日本の僧無隠元晦に与えた墨跡。馮子振は,元の文人。
壬生忠岑が選んだと言われる和歌躰十種の書写本。
日本最古の医書。平安時代に丹波康頼がまとめたもの。30巻1冊からなる。
江戸時代に讃岐国から出土したと伝えられる銅鐸。表面は袈裟襷状に2列3段に区分けされている。そこに動植物や狩猟など人々の生活の様子が描かれる。
肥後江田船山古墳は熊本県玉名郡菊水町に所在する前方後円墳。明示6年に内部が開かれ多数の遺物が収集された。
群馬県太田市の古墳から出土した武人形の埴輪。
埴輪武装男子立像
奈良県宇陀郡榛原町から出土した文祢麻呂の墓からの埋葬品。文祢麻呂は日本書紀にも名を残す壬申の乱の戦功者。
興福寺中金堂の基壇の中から発見された金銅製の椀等の遺物類。なお,興福寺にもその一部が残され同一件名で登録されている。

東京国立博物館平成館
この中に考古展示室があり沢山の国宝が常設展示されている。

瑠璃骨壺 小治田安万侶墓出土品

銅鐸 香川県出土

銀象嵌銘大刀(ぎんぞうがんめいたち)熊本県和水町江田船山古墳出土

人物画像鏡 和歌山県橋本市 隅田八幡神社 伝世
上野駅公園口の周りには東京国立博物館をはじめ、美術館、科学館などの文化施設が沢山ある。また、不忍池、東大にも近い。
その不忍池の近く旧岩崎邸庭園の北側に無縁坂と呼ばれる小さな坂がある。この無縁坂に面した町屋を舞台とした作品に森鴎外「雁」(岩波文庫)がある。
父の暮らしをまもるため高利貸しの妾として生きていこうとするお玉と東大生岡田の憂いに満ちた儚いロマンスがまだそこかしこに江戸の風情を残す下町を舞台に語られる。
二人は互いに惹かれあうものを感じながら,しかし,声を掛けられずに岡田はドイツに旅立つ。
今から100年ほど前の無縁坂、そこから始まり東大界隈,不忍池,上野の森等その頃の東京の下町情趣を描きながら,もどかしくも熱い二人のプラトニックな初恋が静かに始まりやがて音もなく終焉を告げる鴎外の自伝的物語。
小説の形式や技術が未だ確立されていないあの時代の作品のためか,人称に統一感が無く,誰の発言か,誰の心情描写か,とやや読みにくい。
また,最後に題名「雁」の由来かと思われるエピソードが不自然に挿入される。その頃の小説というジャンルに対する評価の低さが,鴎外をしてやや大衆に歩み寄らせた感もある。しかし,そのことがあっても,さすがに文豪である,読ませるコツを心得ていて物語の中にグイグイ引き込み、最後まで一気に読ませてしまう。
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