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MOA美術館

名称 MOA美術館
所在地 静岡県熱海市桃山町
起点駅・目安時間 新幹線熱海駅・15分
経路 バスMOA美術館下車すぐ
国宝建造物 なし 
国宝仏 なし
その他の国宝 3 紅白梅図,色絵藤花文茶壺他
公開情報 茶壺は常設,紅白梅図は2月に,手鏡は企画展にて展示
お薦め度 ★★★


  

MOA美術館のこと

 熱海駅からバスで急な勾配を7分ほど登る。眼下に熱海の温泉街と紺碧の海が望める。驚愕のMOA美術館は、熱海随一の展望台と言っても過言ではないロケーションを誇る。無論、誇るのは、ロケーションだけではない。収蔵品は、国宝3点を含め東洋美術のあらゆる分野におよぶ。
 創立者岡田茂吉は、宗教家。また、箱根美術館は、この美術館の姉妹館。

絵画1件・紅白梅図

 美術の教科書でお馴染み尾形光琳の代表作。二曲一双屏風。
 一双の屏風の中心にデフォルメされた流水を描き,これを挟むように紅白の梅を配置する。

工芸品1件・色絵藤花文茶壺

 野々村仁清作の壺。
 仁清は洛東の京焼に対し,洛西御室仁和寺の門前にて「御室焼」を始める。
 磁器とは異なり陶器には絵付けは困難とされたが,一度白釉をかけることによりそれを可能にする。御室焼は,その後,尾形光琳の弟,尾形乾山に受け継がれる。
 この壺に描かれた藤の花は,横から見た球形に沿って,また,上部から見ることを意識した放射線状の構図,文様で描かれている。色絵陶器,和物陶器の完成を高らかに宣言する作品といえる。 

書跡・典籍1件・手鏡「翰墨城」

 三大「古筆手鏡」のうちの一つ。手鏡とは、古筆鑑定の際の拠り所となる手本のことで、真筆と目される小野道風や藤原佐理らの手紙、書状等を例えば10枚に切り分け10冊の冊子を作る。そして鑑定家は、競ってそれを求め真筆か否かの鑑定に際し基準書として利用する。そのため手鏡は、正確を期すべく書家一人につき複数の書状等が納められているのが一般である。
 国宝に指定されている手鏡は他に2件ある。
 手鏡翰墨城(かんぼくじょう)は,筆(翰)と墨によって築かれた城を意味し、小野道風・藤原佐理・藤原行成の世に言う「三蹟」の筆跡が入っていることから手鏡の中でも逸品とされる。
 三蹟それぞれの手紙、和歌、書状等2件から3件ほどがB4縦版の台紙に貼付されている。それらを間近に注意深く観察すると、成る程どれとどれが同一人の書であるか素人目にも分かる。
 厚さ約14センチにもなるまさに「城」のような手鑑である。

驚愕の美術館



                   

 この美術館を一言で評するなら、「驚愕」である。
 入り口から幻想的な異次元空間の中をゆっくり進むエスカレーターが続く。総延長200メートルに達するそれを4,5回乗り継ぎ一山越えたあたりに展示室が作られている。開館当初は多くの観覧者が度肝を抜かれたことであろう。
 このエントランスだけでも十分に驚かされるが、しかし、これは、単に驚愕の序章に過ぎない。
 東洋美術のあらゆる分野から集められた所蔵品は、数において、質において驚愕という語に値する。
 その収集に要した費用は、軽く数十億円はくだらないだろう。だが、あらゆる分野と言えば聞こえは良いが、「東洋の物なら何でも」、といった収集思想には、少し首を傾げたくなる。
 一代で築き上げ、あるいは、自分の代で大きく発展させた実業家が、教育界や出版、新聞社等の文化事業に関心を抱き、同様に、美術品収集に興味を抱いたりすることはよくあることである。ゆとりができ自分に足りない何かを補おうとするときのお定まりのコースであるが、それは決して悪いことではない。もとよりそれを基礎に多くの私立美術館は創立されていて、その果たした文化的、芸術的役割は計り知れない。
 ところで、このMOAの常設展示や特別展示の品揃えを観るとき、この美術館は、財をなしたあとで美術に目覚めたといったありきたりのパターンではなく、東洋の美術品を愛でるのあまり、新興宗教の教義と東洋の神秘を融合させ、その結果多くの収蔵品を誇るのではなかろうか、と考えてしまう。それほど収蔵品の数と質の高さには目を見張るものがある。

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