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| 名称 | 大阪市立東洋陶磁美術館 |
| 所在地 | 大阪市北区中之島 |
| 起点駅・目安時間 | 新大阪駅・30分 |
| 経路 | 地下鉄御堂筋線淀屋橋駅下車・徒歩5分 |
| 国宝建造物 | なし |
| 国宝仏 | なし |
| その他の国宝 | 2 油滴天目茶碗他 |
| 公開情報 | 常設展示 |
| お薦め度 | ★★★★ |

堂島川と土佐堀川に挟まれ浮かぶ中之島に最近新築された。なぜか,外観は煉瓦色。
白磁,青磁の収集では,京都高麗美術館と双璧。
市立美術館としては脅威の充実度を誇るが,それもそのはず,かつて住友グループが所有する古陶芸品の中から選りすぐりが安宅コレクションとして集められた。それら東洋の古美術品は,安宅コレクション解体の際,その多くがこの東洋陶磁美術館に受け継がれたからである。
安宅コレクションの韓国と中国の陶磁器が静謐な展示室に時代別に展示されていて手軽に至極の時を堪能できる。
大阪でチョッと時間が出来たときには,ここがお勧め。
新大阪駅からも近いし,常設展もハンパではない。何時来ても,期待はずれとは無縁の美術館である。高麗,宋,元の時代に,しばし,遊ぶことができる。なお,国宝2点は,常設的に展示されているが,時折,貸し出されて鑑賞できない時もある。ただ、2件同時に貸し出されるようなことは、ないようである。
豊臣秀次から西本願寺,三井家,若狭酒井家とわたり,現在この美術館に落ち着いた。天目と称されるいわゆるスッポン口は,中国建窯(けんよう)独特の形態である。
青磁に特有の、丁度このすぐ上の行の背景色のような薄い緑色の中間あたりの地肌のあちらこちらに茶褐色の斑が飛んでいる。鉄粉を置きその上から釉薬をかけて焼き付けるとまるで斑点を飛ばしたようになるという。これが飛青磁の名の由来であり口縁にも3個の斑がほぼ均等に飛ばされている。しかし,斑の面白さもさることながら,やはりこの壺は,その色に最大の魅力がある,と言ってよいだろう。
青磁の地肌に極めて薄い緑色のセロファンを貼り付けたような,今まさに萌始める若葉の色合いである。
また、色と同じくらい形も良い。玉壺春(ぎょっこしゅん)と呼ばれる壺本体の膨らみ具合、殊に下腹あたりの強い膨らみかたは、長い首の締まり具合と対比され絶妙な均整を誇る。恐らく、全体の高さ、首の長さ、下腹辺りの一番広いところの長さと高さ、この4つの数値には、西洋幾何学的な例えば黄金分割のような科学性、規則性をもっていると思われる。
紛れもなく東洋青磁の最高峰と,言い切れる。元の時代に焼かれたものが武将,豪商の求めに応じて遠く日本にまで渡来したものと考えられている。
鴻池家から安宅コレクションを経てこの美術館に所蔵されるに至った名品。
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