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古文書

国宝古文書

 古文書としては,2010年1月現在全部で59件の国宝指定があります。
 従前,書跡・典籍として一括りされていたものが,平成18年から本の類と文書の類が分けて整理されることになり、その結果「書跡・典籍」の中から「古文書」というジャンルが設けられることになりました。
 古文書というと古典文学を想像して源氏物語や竹取物語のことか,と思うとそうではありません。古い文書といったアバウトな括りで,書状(手紙)や資材帳,日記,遺言書等の書面がこれにあたります。天皇の直筆である宸翰(しんかん)も沢山含まれています。
 
 そのような古文書なら,さしておもしろみのあるものはなさそう,と思いきや,そうでもないのです。国宝古文書の中には,貴族,皇族の私生活のそれもかなり細部にまで触れたドキッとするような内容のものも多くあります。それらの古文書からは当時の思想や人生に対する考え方,その風俗,暮らしぶりが赤裸々に伝わってきます。当時の状況を知る上で大変貴重なものが多いのです。
 具体的にはどのようなものがあるか見てみましょう。
 まず、天皇の宸翰が12件あります。中でも後嵯峨天皇、後宇多天皇の真筆が各3件と沢山指定されています。また、なぜかしら南朝関係の天皇の真筆が多く指定されています。
 三筆では、嵯峨天皇の宸翰光定戒牒、空海の風信帖、三蹟では、藤原佐理の離洛帖、藤原行成の仮名消息が指定されています。
 なお、空海の風信帖に対しては、広い意味でその返事とも言うべき、最澄の久隔帖も指定されています。二人の交流の一端が伺えます。
 また、藤原佐理の離洛帖は、任地出立の挨拶を忘れた旨を旅の途中に都の上司にあてしたためた詫び状です。佐理は、大鏡に「如泥人」と嘲られるほどのだらしのない、人だったようです。
 変わったところでは、那須国造碑、ポルトガル国印度副王信書等があります。
 前者は、石に彫られたものですが、古文書に分類されています。
 後者は、ポルトガルの印度副王が秀吉に宛、キリスト教の禁止緩和を求めた信書です。

品名 所蔵先 所在地 備考
熊野御幸記 三井文庫 東京都
弘法大師請来目録 東寺 京都市
明月記 冷泉家時雨亭文庫
広隆寺縁起資材帳 広隆寺
ポルトガル国印度副王信書 妙法院
灌頂歴名 神護寺
文覚四十五箇条起請文
伝教大師入唐牒 延暦寺 滋賀県
東大寺文書 東大寺 奈良市

冷泉家時雨亭文庫

 冷泉家時雨亭文庫所蔵の明月記は、藤原定家が40年近くにわたってかきつずった日記ですが、当時のしきたりや暮らしぶり果ては天皇の日常生活、性格までがこと細やか書かれています。まるで、平安末期の貴族、皇族の居宅、居室を覗き見しているような感覚に追いやられます。
 この明月記を詳細に解説した本と言えば後にも先にも堀田善衛「定家明月記私抄正・続」(ちくま学芸文庫)の他にはありません。読み進んでいくと、著者の現代の書斎と定家の時代を、まるでタイムマシーンに乗って行ったり来たりしているような気分にさせられます。

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