自動車産業で直接雇用されるから

期間工の求人は、ほとんどが自動車工場で働く内容となっています。自動車工場は、日本を代表する産業のひとつです。日本のトップ産業と言っても過言ではありません。大規模な事業で大きな利益を出している自動車会社だからこそ、工場で働く期間工の時給を高く設定できるわけです。そして、どの自動車会社でも、人手不足になりやすいため、複数社で期間工を取り合う傾向があります。期間工が他社に流れてしまうのを防ぐというのも、時給を高く設定している理由です。また、期間工は原則として、自動車会社から直接雇用される形になります。派遣会社のような仲介者は存在しません。そのため、仲介者に支払うマージンが発生せず、中抜きがない状態の給料を受け取れます。

限定された雇用期間と仕事内容も高時給の理由

期間工は文字通り、限られた期間の間だけ働く仕事です。原則として契約社員として働き、よほどのことがない限り正社員になることはありません。働ける期間は、長くて35ヶ月です。そして、自動車工場は、生産スケジュールや契約に応じて工場の人員を調整するために、期間工の採用や雇用停止を繰り返す傾向があります。そのようなリスクがあり、将来的にずっと働き続けることは不可能です。その代わりとして、時給が高く設定してあります。また、期間工の仕事は、決して楽なものではありません。自動車の製造ラインで、単調な作業を繰り返すことが多いです。よって、時給が安いと、求人に申し込む人が減ってしまいます。そうならないように、時給が高く設定されています。