国宝建造物編52| 山号・寺号 | 蜂岡山広隆寺 |
| 所在地 | 京都市右京区太秦峰岡町 |
| 起点駅・目安時間 | 京都駅・30分 |
| 経路 | JR山陰本線太秦下車徒歩8分 |
| 国宝建造物 | 1 桂宮院本堂 |
| 国宝仏等 | 6 弥勒菩薩半跏像2・不空羂索観音立像・千手観音立像 12神将立像・阿弥陀如来座像(国宝仏編bP2) |
| その他の国宝 | 2 広隆寺縁起資材帳・広隆寺資材交替実録帳 |
| 公開情報 | 桂宮院は,4,510,11各月の日曜・祝日のみ公開 |
| お薦め度 | ★★★★ |
双ケ丘の南西,太秦のほぼ中央に位置する,聖徳太子建立七大寺の一つ。渡来系の豪族,秦氏の創建になる「太秦の太子堂」とも呼ばれるこの寺は,京都では最古の寺院である。
太秦と聞いて思い出されるのは,かつては間違いなく広隆寺であったが,今では間違いなく「映画村」である。その修学旅行生で賑わうその映画村の塀を背にした広隆寺であるが,小中学生の喧噪から隔絶された豊かな森を抱えている。
京都から山陰本線(嵯峨線)を嵐山方面に向かう。高架からは寺院や大学の広々とした開放的な印象からはほど遠い,長屋のような住宅が並んでいる。櫛の歯のようにキッチリと庭のない住宅が並んでいる。やがて映画村の倉庫群が見えてくると太秦駅である。踏切を渡り,南東の方へ 10分ほど歩くと広隆寺の西門にたどり着く。 砂利の敷き詰められた広い境内のところどころに植えられた低木の緑が鮮やかである。伽藍を覆うように佇立する大木も緑を蓄えている。
| こちらは京福電鉄嵐山線の電車通りから正面山門を入ったところ |
社務所で料金を払うとすぐに,「桂宮院 左」との矢印がでている。しかし,通路には柵があり,その先に進めないようになっている。やはり,春と秋の公開日に訪れるしかない。
| この奥,閉ざされた門の中にに桂宮院があるらしい。公開日を待つしかない。 |
春と秋の公開日に訪れると,竹林の中に佇む白い妖精,天平の貴婦人のような姿を眼にすることができる。太子創立の堂と伝えられる。もっとも,建てられたのは鎌倉時代であるが,京都における太子信仰の中心的役割を果たした八角円堂であり,内部に太子を祀る。檜皮葺の屋根は絵画的なカーブをもっている。


広隆寺には多くの国宝仏があり,霊宝殿に安置,公開されているが,それらの中でも弥勒菩薩はその優美な挙措が観る人の心を捉えて離さない。かつて京大生が感極まり小指を持ち帰るという珍事まで発生した。
実は,広隆寺には弥勒菩薩は2体有り,それぞれ宝冠弥勒,泣き弥勒と呼ばれている。霊宝殿の国宝仏はこれ2体にとどまらず,12神将,不空羂索観音,千手観音と続く。なお,国宝ではないが11面観音の優雅な姿もみられ見飽きることがない。
また,正門正面講堂内には,国宝阿弥陀如来座像がある。
詳細(国宝仏編bP2)
| 深い木立の中の講堂 | |
| 朱塗りであるため別名,赤堂とも呼ばれる講堂の中,阿弥陀如来座像は金網と木製の柵に守られている。 | |
| 白壁が美しい講堂 |
古文書として広隆寺縁起資材帳と広隆寺資材交替実録帳の2件の国宝がある。
これらはいずれも広隆寺に伝わる仏像,その他の宝物,財産等を書き留めたもので,後者は前者の内容を書き改めたもの。
平安中期の遺品と考えられている。
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