国宝を訪ねて国宝建造物編103

厳島神社

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国宝・厳島神社本殿

名称 厳島神社
所在 広島県佐伯郡宮島町
起点駅・目安時間 広島駅40分
経路 JR山陽本線宮島口・船
国宝建造物 1 本殿,拝殿等6棟
国宝彫刻等 なし
その他の国宝 11 平家納経等 (その他の国宝編bT9
お薦め度 ★★★★

船で訪ねる国宝の島

 JR宮島口から桟橋まで徒歩5分,その桟橋から宮島までさらに5分の船で行く国宝巡りの旅である。
 舟で行く国宝巡りは,今となっては他には琵琶湖に浮かぶ宝厳寺参詣しかない。 しかし,舟と言ってもこの安芸の宮島,日本三景の一つであり,観光客が絶えることがなく本数も多く,スムーズに移動できる。
 ただし,運航会社は,JRの他にもう1社あり,JR宮島口駅でJR船の切符を購入してしまうと,当然JR船しか乗れないので,注意が必要である。桟橋に着いてから,時刻表をみて,早く出る方の切符を買うのが良い。

 船が動き出して直ぐ,宮島のシンボル朱塗りの大鳥居が見えてくる。日中は,大鳥居を経由して宮島に向かうというサービスがあるので,一興である。

 到着したら,海沿いにその大鳥居を目指して,長い門前町,といっても土産物屋の,といっても,「もみじ饅頭屋」だらけの店が続く中を,15分ほど歩くと,厳島神社に到着する。

 満潮時には紅い床の辺りまで海水がやってくる。

昨今の様子

 温暖化により海面が上昇したからなのか,あるいは辺りの地盤が沈下したからなのか,秋の満潮時には,海面が床に一段と近づく。
 時には,床の上まで潮があがり,床板が浮くようになってきた。
 そこへもってきて,平成16年には,台風で大きな被害が出て現在も修理中である。

平家物語ゆかりの地

 厳島神社は,言うまでもなく,平家ゆかりの神社である。
 海上に浮かぶように点在する社殿は,朱塗りの回廊によってつながれ,潮の香りの中を清盛の栄枯盛衰を思い描きながら,参拝することになる。

 「平家物語」は,平家の栄枯盛衰を,耳に心地よいなだらかな和漢混淆体で歌い上げる,名品である。そして臨場感溢れる挿話がキラ星のごとく散りばめられ,1000年の時を経て今も我々に語りかける。

 数ある古典の中でも,傑作中の傑作といって良いこの平家物語,現代でもこれに匹敵する作品にはおいそれと出会わない。できれば原書にあたりたいところだが,大部である上,難解な箇所も多い。そこで比較的原書に忠実な中山義秀訳「現代語訳・平家物語・上・中・下」(河出書房新社)がお薦め。

 簡単にストーリーを追うだけなら水上勉「平家物語」(講談社M文庫)がよい。原典に忠実で,その分「水上調」は望めないが,平易な言葉でしかも臨場感は十分に伝わってくる。 

竹西寛子の出世作「管弦祭」

 また,この厳島神社を舞台にした作品に,毎年夏に行われる,幻想的な神事,管弦祭を題材にした,竹西寛子の出世作「管弦祭」(講談社文芸文庫)がある。
 氏は,この作品で女流文学賞を受賞している. 

                 月さして漆黒の海に神の島 (秋雨)

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