国宝仏編№9
| 名称 | 蓮華王院(三十三間堂) |
| 所在地 | 京都市東山区三十三間堂廻り町 |
| 最寄駅・目安時間 | 新幹線京都駅から15分 |
| 経路 | 京都駅からバス国立博物館前下車徒歩 |
| 国宝仏 | 千手観音座像等 3件31軀 |
| 国宝建造物 | 1(国宝建造物編№42) |
| その他の国宝 | なし |
| 秘仏・公開 | 一般公開 |
| 仏像名 | 安置場所 | 備考 |
| 千手観音座像 | 蓮華王院本堂 | 1軀 湛慶作 |
| 二十八部衆立像 | 28軀 | |
| 風神・雷神像 | 2軀 |
正式名称を蓮華王院と言います。蓮華王院は、後白河法皇の御所、法住寺殿の敷地内に清盛が建てた寺です。その後、秀吉が近くに方広寺を建てた際にそこに接収されましたが,江戸時代初期に方広寺を妙法院が管理したことから,そのまま蓮華王院も妙法院の管理下に入りました。
33間118メートルの大堂の中央に湛慶作の千手観音座像を配し,それを挟んで左右に500体ずつの千手観音菩薩立像,計1001体の千手観音菩薩像が並んでいます。
本堂に入ってすぐに広がる壮大そして荘厳な光景には誰も唖然として声も出ません。それらの夥しい菩薩の中で国宝に指定されているのはこの中尊1軀だけです。 拝する者のどよめきも感激もそしてその後の長い沈黙も,この菩薩は全て見通しているようです。
我に返り,両手を合わせ願いを唱え,救いを求める者の声を静かに聞き入れています。
丈六のこの像は檜の寄せ木造りです。目には玉眼が嵌入されています。42臂の一本一本にまで鋭い刀味がみられます。
大仏師湛慶が1254年に完成させました。魂を込めた一刀を刻んだのは,実に湛慶79歳の時でした。
千手観音の眷属として天部に属する神々24軀が本堂の最前列に左右12軀ずつ配されています。残りの4軀は中尊を取り囲んでいて,計28軀がまとまって祀られている最古の例です。
檜の寄せ木造りで玉眼が嵌め込まれています。切金で文様が描かれ,彩色も施されています。これらの全てが国宝に指定されています。
本堂に入ってすぐの所に安置されているのが雷神です。8個の太鼓を背中にしょっています。よく観ると3本の指でバチを握っています。
反対に,この長いお堂の一番奥に祀られているのが風神です。風袋を首に巻き付けています。これもよく観ると4本の指で袋の端をつかんでいます。
両者ともに上半身は裸で片膝を立てて雲の上に乗っています。また,足の指はともに2本です。
像高は,風神約110センチ,雷神100センチとやや小振りですが,引き締まった写実的な肉身に鎌倉時代の特徴がよく出ています。
俵屋宗達の国宝風神雷神図(京都・建仁寺)のモデルとなっているのは一目瞭然です。
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