国宝仏編№43

国宝を訪ねて

獅子窟寺

 またや見む 交野の御野のさくらがり
      花の雪散る 春のあけぼの

藤原俊成 新古今和歌集

獅子窟寺案内

山号 普賢山獅子窟寺(ししくつじ)
所在地 大阪府交野市私市
起点駅・目安時間 新幹線新京都駅から2時間
経路 京阪本線枚方市駅乗換交野線私市駅下車・タクシーOR徒歩40分
国宝建造物   なし
国宝仏 薬師如来坐像 1件1軀
その他の国宝 なし
秘仏・公開 事前申請必要(072-891-6693)

獅子窟寺の国宝仏1件

仏像名 安置場所 備考
薬師如来坐像 本堂 1軀

獅子窟寺の歴史

 役小角(えんのおずぬ)が開基し,行基が堂塔を建立したと伝えられる真言宗高野山派の寺です。
 寺の裏には,弘法大師が仏眼仏母(ここでは仏の師たる法)の修行をした洞窟があることから,近在では「岩屋さん」と呼ばれ親しまれています。
 獅子の窟と呼ばれるこの洞窟には数々の奇石が点在し,寺名もここから取られたようです。

薬師如来坐像

 平安初期の榧(かや)の一木造。
 寺伝によれば行基の作とされるこの像は,両手先が後補のため全体としての調和をやや欠いていますが,総体的には,ふくよかさに溢れる名品です。
 慈悲に満ちたやさしい眼差しと顔立ちは,拝する者をして思わず何かを願いたくなる,そんな気持ちにさせる像の一つです。
 大波と小波が交互によせる翻羽式衣紋(ほんぱしきえもん)が肩から足へと流麗に刻み込まれ美しい流れを作り出しています。
 なお,この衣紋により両足がともに覆われて足の先が見えない造りとなっていますが,このような作風は他に類例を見ません。
 光背には紫雲に乗った九軀の如来が彫り出されているのも特徴的です。

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