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茅野市尖石縄文考古館

名称 茅野市尖石縄文考古館
所在地 長野県茅野市豊平東岳
起点駅・目安時間 東京駅・2時間50分
経路 JR中央本線茅野駅下車・バス
国宝建造物 なし 
国宝仏 なし
その他の国宝 1 土偶(縄文のビーナス)
お薦め度

茅野市尖石縄文考古館のこと

 尖石石器時代遺跡のすぐ近くに建つ博物館。

棚畑遺跡

 この博物館が所蔵する考古資料は、1986年霧ヶ峰南縁長野県茅野市米沢棚畑遺跡から発掘された縄文のビーナスとも呼ばれる大型土偶。
 棚畑遺跡は環状集落が確認された住居跡150を超える大型遺跡。

考古資料1件・土偶

縄文のビーナス

 実に愛らしい体型である。色もあまり濃くなくて素焼きの土器のような風合いである。
 臀部や脚の太さが極端に強調されている。このデフォルメが女性を表現するためのものであれば,現代において最も強調されるであろう乳房については実につつましやかに作られている。そうしてみるとどっしりとした臀部や足は、体型的なものをデフォルメしたものではなく,土偶を特定の場所に安置するために安定性を確保する技術的なものであったのでは、との疑問がわく。そうなると必ずしも女性崇拝,妊婦崇拝的な要素は少なくなるのではなかろうか。しかし、この土偶は、環状集落のの中央広場から発掘されたとされる。そこで礼拝の対象であったと考える立場が大勢を占めている。
 なお、縄文時代の出土品として初の国宝指定。

土偶について

人体を極端にデフォルメさせた造形は,縄文のビーナスと呼ばれ人気が高い。果たして何を目的に作成されたのか、想像は膨らむ一方であるが、余りに昔のことでどのような珍奇な説でも、誰も否定する根拠を持ち合わせないだけに面白いと言えば面白い分野である。

土偶は女もしかしたら男?

 この愛らしいビーナスに限らず土偶については様々な疑問が出てくる。
その最たるものは
 1、何のために作られたか?
すなわち制作目的である。宗教目的あるいは礼拝の対象とするのが一般であるが果たしてそうと言い切れるのか。手遊び、手慰みとして作られた可能性もあるだろう。
 2、次にそれと大いに関連するがその性別あるいはモデルである。男か女かはたまた無性か?
これについては男性、それも兵士の場合もあるだろう。身につけている服装の解明が重要になる。
 3,さらには制作者は誰か?
必ずしも日本に暮らしていた土着の縄文人には限られないだろう。他所で作られた作品が海を渡って伝えられた可能性も十分にある。米や仏像は渡ってきたが、土偶は違うということはないだろう。また、渡来人がその技術をもとに各地で制作したのかも知れない。
 4,制作年代はいつ頃か,縄文時代よりもっと新しい場合もあるのではないか,等である。

国宝土偶

 国宝に指定されている土偶は全部で3点、すなわち、この縄文のビーナスと、他に「合掌土偶」、「中空土偶」と呼ばれるものの3点である。これらはいずれも縄文時代に祭司用に作成された礼拝対象物とするのが現在の通説である。

合掌土偶

 その特異なポーズから合掌土偶と命名されている。青森県からの出土である。この土偶が土中から湧き出してきた時には騒然となったのではないか。発掘状況は不明だが、これが頭から出てきたとしたらなかなかショッキングであっただろう。
 土偶の大半は立ち姿(立像)と思われるが,この土偶は座っている。体育館で尻をつき膝を折って先生の話を聞く生徒のポーズである。一体この土偶は何を目的として作られたのか?一般に土偶は祭礼の対象と考えられているが,その場合はやはり立っていた方が良いだろう。しかし,立たせるのは技術的にはかなか困難である。座った形は安定感がある。そうなると立った姿で作られた頃より古い時代のものとも考えられる。
 では、礼拝対象以外の目的で作られたとなるとどういう目的か。
 芸術的な愛蔵品あるいは装飾品の可能性だってある。そうなると時代は新しいものとなる。
 しかし、この土偶に関しては、その着衣から兵士の可能性がある。しかし、軍服とするとモデルは中国の兵士ではなかろうか。そうであるならば、制作地は中国大陸、あるいは制作者は渡来人か?
 いずれにしても夢は膨らむばかりである。

中空土偶

 女性をモデルにしたものとされるが外観からは不明であり、断定する根拠に乏しい。均整がとれているので青年のようでもある。女性であればもう少し肉付きを良くしてらしさを強調するのでは無かろうか。いずれにしても土偶制作の目的を広い意味の信仰対象に求め特に健康な出産、多産を願ったとする通説的理解から、女性であるとの説明がなされることになるだろう。
 果たして土偶の制作目的が、そのようなある意味切羽詰まったものばかりなのかは疑問である。縦穴住居に花が飾られていなかったと誰が言えよう。そうであれば窓辺に置かれていたのかも知れない。
 また、魔除け、あるいは除霊を目的として、入り口あたりにトーテムポールやシーザーのように置かれていたのかも知れない。

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