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阿弥陀寺

       

山号・寺号 阿弥陀寺
所在地 山口県防府市牟礼上坂本
起点駅・目安時間 新幹線徳山駅・1時間15分
経路 山陽本線防府駅下車・バス25分 
国宝建造物 なし
国宝仏 なし
その他の国宝 1 鉄宝塔
公開情報 宝物館 但し事前申請必要
お薦め度 ★★

阿弥陀寺のこと

 海が間近に見える新幹線徳山駅で下車して山陽線のローカルに乗換え,揺られること25分ほどで防府駅に着く。バスターミナルから約一時間に1本の間隔で出発する阿弥陀寺駅のバスに25分ほど乗ると寺の前まで運んでくれる。
 阿弥陀寺は,俊上房重源が東大寺再興のために,巨木や資金集めの拠点とした寺。

重源の七別所

 重源は,源平の争乱で1180年に焼失した東大寺大仏殿を再建した僧。その重源が日本各地を勧請して回った時,基地として各所に置いたのが「重源の七別所」と呼ばれるところ。ここ周防の他,高野山,伊賀,播磨,摂津渡辺,備前,備中の七箇所におかれたが,周防では,この阿弥陀寺がその拠点となった。各地に拠点を造り,勧進しあるいは材木などを探したものと思われる。
 重源は,焼失後わずか10年で大仏殿の棟上げを行い,1203年には完成させている。重源が勧進聖としてこの仕事を引き受けたのが61才というからその精力には驚きだ。出自もハッキリしていないことも含め,まさに怪僧である。

  

工芸品1件・鉄宝塔

 そのような怪僧を偲びながら10分ほどかけて本堂まで登っていく。庫裏で案内を乞うと寺の東側やや高いところにある宝物収蔵庫に案内してくれる。
 厳重にガードされた入口の扉が開けられて中にはいると,3メートルある最大最古の鉄宝塔がすぐに姿を現す。想像よりはるかに大きい鉄の塊だ。しかし,全体はサビに覆われていて,茶褐色を呈し腐食が進行している。さながら鉄くずの塊のようでもあるが,指で叩くと鉄の音色はする。
 胴体部分は四角柱の様になっていて四方から観覧できる。各面には,様々な文が印刻されていて,部分的に読むこともできる。
 この鉄宝塔の横には,この塔に収められていた水晶製の五輪塔も展示されている。これも国宝の一部であるが,14センチ程度の小さなものなので見過ごさないようにしたい。
 なお,この鉄宝塔に向かい合って重源の像が置かれている。

重源の木像

 この重源像は,実は日本各地に残されている。不思議なことにというか,面白いことにと言おうか,それらは実によく似ている。寺の人の話によると,快慶一派の彫刻師の手になるというが,各地にある複数のそれを見て、その共通している部分を基礎にすると重源の実像が容易に想像できる。
 数いる歴史上の人物の中で,真の姿を一番正確に伝えられている人物になるのではないかと思われる。 

近くに・毛利博物館

 防府駅から阿弥陀寺に向かうバス通りの途中に毛利博物館がある。そこにも国宝が数点所蔵されているが,公開は11月の一ヶ月間のみ。阿弥陀寺は,この時期に合わせて訪ねるのがベスト。

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